あとう和牛の肥育から販売まで
県内の各地で子牛が生産されています。
山口市阿東地区は県内でも盛んに子牛の生産が行われているところです。
牛は2才(生後24ヶ月)で母親になります。
母牛は10才から12才ぐらいまでに7頭から10頭くらい子牛を生んで一生を終わります。
②子牛市場
月齢が8ヶ月から10ヶ月の子牛が市場でせりにかけられます。
あとう和牛振興センターは地元阿東産を中心に山口と宮崎の市場から子牛を買っています。
一回の市場で8頭から12頭買っています。
牛の選び方は 1 発育の良い牛を選びます。
発育が良くても落ち着きのない牛は選びません。
2 健康な牛を選びます。
3 血統の良い牛を選びます。
③肥育
あとう和牛振興センターで約20ヶ月間育てます。
約200頭が飼育されています。
エサは朝夕2回です。エサの種類は粗飼料(わら、草)と濃厚飼料(トウモロコシ、大豆、大豆かすをまぜたもの)に大きく分けられます。
健康状態を毎日チェックします。
・エサをよく食べるか。
・反すうしているか。
・鼻が乾いていないか。(熱があると鼻が乾きます。)
・ふんや尿の状態(硬い、柔らかい)。
・よだれがたくさん出ていないか。
・咳や鼻水を出していないか。(風邪、肺炎)
・体温は38℃から39.5℃
④出荷販売
月齢が28ヶ月から30ヶ月になると出荷です。
重量は700キロから800キロ。中には1トン近くになる牛もいます。
兵庫県 西宮の食肉市場に出荷されます。
⑤枝肉買戻し
西宮食肉市場で枝肉にされたものを地元で販売するために購入します。
※枝肉とは、骨がついたままの状態のお肉のことです。
枝肉の量や肉の色を決め、脂肪の入り具合によってランクが決められます。
⑥牛肉販売
道の駅長門峡のあとうの恵みで、年間100頭以上販売されます。
あとう和牛肉は、あとうの恵みだけの販売です。
牛肉には人間に必要な必須アミノ酸が多く含まれています。
あとうの恵みには、1年間で8万5千人の人が買い物に訪れ、多くの人があとう和牛肉を買っています。